決断

犬を飼うのに、少しでも迷いがあれば、飼わないほうが良いと思う。

絶対にこの子を幸せにするという決断がなければ、いつか、アンジェみたいなことになると思う。

アンジェに死なれて、今もなお、4歳まで引きずった飼い主さんが恨めしい。

もっと、違う犬生を送れたのではないか・・・もっと幸せにしてあげられたのではないか・・・

私にとって、アンジェは、試練の子でした。

全く躾のできないオーナー様に、指導はしていたのですが、やはり、結果はアンジェの性格が崩壊してしまいました。

噛みついて、保健所に送られるところを、返してもらったのですが、次の日には息子を襲い、1か月の訓練士さんの所では何ともなく、里親に手をあげてくれたOさん宅でも噛みついて、結局、当犬舎で犬生を終えました。

4歳から満12歳まで8年間、噛みつくこともなく、私には甘えて、顔をぺろぺろなめてくれるほどでした。

一切、私も息子も、手をあげることなく接し、愛情を注ぐことをしました。だから心を開いてくれたのでしょう。

犬はパートナーとして、迎えるのであって、不安な気持ちでいれば、犬は賢いのでそれを察知してしまいます。

何があっても、この子を愛していく気持ちがなければ、犬だって、受け入れてくれません。

この英国Gは、セラピー犬に向いている穏やかな犬種です。でも、子犬は遊びたいし、最初からセラピー犬などではありません。

犬の性格は親からの遺伝も大きいけど、最終的にはオーナー様次第なのです。犬は作るもの。性格だってそうなのです。

当犬舎では2か月の間の飼育で、甘噛みはダメ！トイレ・夜泣きの躾を入れています。

ほぼ、出来ていきますが、環境が違えば、また覚えなくてはなりません。幸い、ほとんどの方が、すぐに覚えて助かった。とのお言葉をいただいています。こんな2歳のお子ちゃまでも、扱えるのです。

最近、その初期に失敗をして、飼育困難になる方が、出てくるようになりました。

生き物ですので、簡単に返せばよいというものではないのです。

トラウマを受けた子を、はい、次の方に売ります。なんて簡単なことではなくなります。きちんとケアが必要になります。

子犬を不幸にしないためにも、お迎えをよくお考えになってからご決断くださいませ。アンジェが教えてくれました。

なお生き物ですので、クーリングオフは適用されません。

契約書に従っての対応になります。契約時に、きちんと説明してあります。